前回の企画がなんだかグダグダになりつつ、普通の挿絵式に戻った今回の日記。
(以下、ネタバレの危険性あり)
もう冬だ。
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『勘違いしているようですけれど、日常の対義語は非日常ではありませんよ
(…)異常です。』
by西尾維新「不気味で素朴な囲われた世界」
…などと、始めてみましたが、私はこの一節はキザだけど結構的確なんじゃないかと思いました。 だって 「非日常」とかって何を指してるか明確にイメージ出来ない時点で、
もの足りないよ。
今まで、いかにもラノベ!な、作風なので西尾維新は敬遠してたんですが、これから沢山読むよラノベ。
というわけで西尾といえば維新ですが、ラノベ業界では常識とも言える新進気鋭の人気作家さんです。(というか世間一般的にかなり有名だと思うのですが)
新作「不気味で素朴な囲われた世界」をいきなり読みました。
結論から言うと、
たぶん他の作品の方が面白いんだろうな~ 。 …っていう感じ。
力量は感じさせつつも、無理くり結論出しちゃって、時間無かったです感が否めなかった… 惜しい。
でも、おもしろかったです。
…と、いいつつも、ラノベの読み比べとかをした訳じゃないので、特に彼が注目に値する表現法を確立したとかしないとかっていう事の考察は、出来ません。
で、肝心の内容のほうですが、
ネタバレすると、ぼんぼん登場人物が死ぬわけです。
で、祭りだ祭りだ!っていうノリに主人公とか周りとか(読者とか)がなってきて、
異常を売りにする推理小説世界の非人間性が明らかにされていく…
というものなのですが、自分も実際こういう類の“祭り”を求めちゃうところがあって、目の前で起こる微細な出来事に鈍磨なので、ナルホドナァーと思いました。
暇じゃない筈なんだけど、なんか「ヒマ。」って言っちゃう感じはよく分かるので。
平和だ。
亀田祭りにしろ沢尻祭りにしろ、ニュースキャスターは嗜虐心をむき出しすぎ。
そういった類の人間の性について考えずにはいられません。
P.S.
その後、西尾作品をもう一つ読みました。
なんか初期のほうのやつを。「クビキリハイスクール」っていう。
この人20歳弱なんだ。 のちのち知りました。
正直、「言葉遊び」を売りにする作家なら舞城のほうが好きだ…
というわけで、西尾生活は早々に終わってしまった。